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日記

2006/10

2006年10月4日

次作は来年GOLDでアルカサルです。

プリンセス11月号がそろそろ発売になりますので、それに合わせてお知らせします。
番外編「ケルトの幻想マダムの妄想」の最終ページで告知されたように、この作品以降「エロイカ」はお休みして、来年2月16日発売のプリンセスGOLD3+4月特大号に掲載予定の「アルカサル」完結編(100ページ前後編の掲載で計200ページで完結)の執筆作業に入ります。半年くらいかかる予定ですが、それが終わりましたら、またプリンセス本誌で「エロイカ」の新シリーズを再開します。本誌をしばらく留守にしますが、戻ってくるまで待っていてくださいね。

諸般の事情で12巻で中断している「アルカサル」ですが、これまでに再開のお話は何度か出ましたが、それもまた諸般の事情で立ち消えになったりと、ツイてない可哀想な作品ではありました。
この度一念発起したのは、昨年末にささやかな忘年会で「ドン・ペドロを早く成仏させてくれ」と、午前3時まで酔っ払って絡み続けたK社のN村さんの、的を付いたシビアな直言からでした。
社会的にはあと2年で定年世代。体力は落ちる一方。宿題を先延ばしする余裕はもはやない。早く責任を取れと。10年前に共に鬼編集長と闘って以来の戦友の熱き言葉に、発奮させられたわけです。
折りよく、プリンセスGOLDで100ページ企画があるのも、完結させる好機と思われました。
こちらからの申し出に「私の代でアルカサルを完結できるのはとても嬉しい」と二つ返事で引き受けてくださったK島編集長に心から感謝いたします。二人の女性のバックアップを受けて、女好きのドン・ペドロもさぞや喜んでいるやも知れません(笑)。

全編で200ページで完結させるために、これまで時系列に沿ってゆるやかに描いてきた12巻目までとは、まったく違う描き方になります。史実を調べた方はご存知と思いますが、大体12巻あたりまでが王の絶頂期で、それ以降34歳で死ぬまでは凋落の一途をたどります。落ちぶれていくさまを丁寧に追っていくのは描く側も読者も嬉しくないし時間的余裕もないので、史実をおさえながらも、前後編の読み物として成り立つような構成を考えています。どうぞご期待ください。
これから地下に潜って制作に取り掛かりますが、10年前の「ドラッヘンの騎士」以来の一挙100ページなので、10年分の老化と戦いながら、あの時以上の奮励努力で頑張らねばと思います。ううう。

ところで、「アルカサル」には衣服や旗指物に紋章が付き物ですが、最近はきれいな文様を手描きできるアシスタントさんが希少になっています。文様や紋章を描くのが得意な方がいらっしゃいましたら、この場を借りてアシスタントを募集しますので、ぜひプリンセス編集部の斉藤君までご連絡ください。よろしくお願いします。