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日記

2010年7月21日

野々すみ花さん

ご心配をおかけしてすみません。暖かい励ましの書き込みをありがとうございました。
あまり無理をせず、でも頑張って仕事をしていますので、どうぞご安心ください。皆様も、酷暑続きの毎日を、お体に気をつけて疲れないようにお過ごしくださいね。

さて、昨日のつづきです。斎藤吉正先生の「トラファルガー」、戦う男のドラマと愛に生きる女のメロドラマという豪華で見応えのある舞台です。
ネルソン提督の大空祐飛さん、ナポレオンの蘭寿とむさん、ハミルトン卿の北翔海莉さん、三人の美中年(笑)の背負った人生を、それぞれ雄々しくも哀愁をこめて演じられて素晴らしかったです。それに宙組のみなさんは実に軍服がよく似合うので、それだけでも楽しい目の保養といえます。興味のある方はぜひご覧になってくださいね。大空ネルソン提督の渋い男心に泣けますよ。
そして、エマ役の野々すみ花さん。立ち姿だけで心情を感じさせる天性の女優さん。彼女の演技にはいつも泣かされています。実は、ヅカ友夫妻と私は、彼女の大ファンなんですよ。
という訳で、観劇後の夜、斎藤先生のご配慮のおかげで、私ら三人、すみ花先生(なぜかこう呼んでいる)と会食させていただきました。いやあ、もう、ただのミーハーおばさん(おやじかも)と化して、綺麗で聡明で心映えのよい素敵なお嬢さんにメロメロ。これ以上書くとバカ丸出しになるので止めますが、ますますファンになってしまったことでした。これからどれほど演技力を磨いて大きな女優さんに成長していくのか、密かに見守っていきたいと思います。
すみ花先生、お疲れなのに、おばさんのガールズトークにも付き合ってくださってありがとうございました。「アルカサル」を読んでくださっているとの事、とても嬉しかったです。
そして何より、斎藤先生には感謝するばかりです。またお昼ご飯をご一緒できると楽しいですね。
ヅカ友と、何かのご褒美みたいな夜だったね、としみじみ語り合ったのでした。

2010年7月20日

百日咳

ご無沙汰しているうちに、すっかり真夏の季節になってしまいました。すさまじい酷暑の毎日ですが、皆様くれぐれもご健康には気をつけてくださいね。
私は先月の半ば頃から、異常にしつこい咳と激しい頭痛に悩まされて、約一ヶ月ほど絶不調に陥っていました。病院で血液検査をした結果、なんと百日咳に罹っていました。昨今は大人にも流行っていると聞いてはいましたが、自分がこの年でそんなものに感染するとは、もうびっくり仰天。
過労気味の時に、交通機関などの雑踏の中でもらったのかもしれません。本当に参りました。
おかげで仕事はベタ遅れ。おまけに締め切りが通常よりずっと早まるお盆進行にかかる時期なので、読者の皆様には申し訳ありませんが、大事を取って編集長と相談して少しページを減らすことになりました。こういう事は初めてなので、大変心苦しいのですが、どうぞお許しください。
抗生物質と咳止めを飲み続けて、なんとか回復しましたが、まだ時々後遺症のように激しい咳が出たりします。百日咳とはよく言ったもので、いやらしくてしつこいです。
何やら「はしか」も大人に流行っているらしいので、今まで子供の病気と思っていたものにも油断できなくなりました。皆様も怪しい病原菌には十分ご注意くださいね。

一ヶ月しんどい時期があったので、一日くらい楽しみ事があってもバチは当たらないだろうと、先日、ヅカ友夫妻と一緒に、東京宝塚劇場で斉藤吉正先生の「トラファルガー」を観てきました。
この時の話は明日に続きます。今から仕事にもどりますので。

2010年4月8日

トラファルガー

満開の桜の下に、時にはダウン姿もまだ見かける寒い春ですね。文字通りの春爛漫が待ち遠しい今日この頃。先日45ページの原稿を描きあげたので、久しぶりに日記の更新です。
先月22日、演出家の斉藤吉正先生にお会いしました。打ち合わせで宝塚から上京された折に、世田谷区内まで足を運んでくださって、どうもありがとうございました。「エル・アルコン」以来、三年ぶりのご対面。相変わらず若々しくお元気でやる気満々。興味深いお話も沢山伺えて、とても楽しかったです。今度の宙組の舞台は、ネルソン提督とエマ・ハミルトンのラブ・ロマンスで、私の描いた「トラファルガー」とは直接関係ありませんが、参考資料に読み込んでくださっているようで、恐縮至極でありました。ネルソンとナポレオン(宝塚なので当然美形同士)の因縁やら、ネルソンとハミルトン夫妻の関係やら、海戦やら、ラブあり戦いありの見所満載の舞台になりそうで楽しみです。私もヅカ友と、こうなったら(笑)大劇場まで観に行かねばと計画しているところです。大劇場の公演は5月21日〜6月21日。東京宝塚劇場は7月9日〜8月8日。興味のある方は、ぜひご覧になってくださいませ。
斉藤先生、宙組のみなさん、どうぞ頑張ってくださいね。私は宝塚の回し者ではありませんけど(笑)。

私の仕事場風景が載った「にっぽん」。読んでくださってありがとうございます。いつもあんな感じでストイックに(笑)仕事しています。この季刊誌は例の事業仕分けで仕分けられたので、残念ながらこの号で終わりだそうです。滑り込みセーフだったんですね。

2010年2月24日

モンティエルの中世時代祭り

プリンセスGOLD2月号の別冊付録を読んだ方はご存知かと思いますが、ドン・ペドロ王が死没したモンティエルの町で行われている中世祭りについて、ロングインタビューで少し触れていましたね。先日、その開催団体のHPで、去年のお祭りのDVDを8ユーロで発売中と出ていたので、ものは試しと、海外交渉のプロの友人Hさんを通して注文してみました。(代金より送料その他の方が高くつきました)どうやら初の日本人だったらしい(笑)。で、今日そのDVDを入手したので見てみました。当然ながら、全編字幕なしのスペイン語の氾濫で、約2時間。は〜、疲れました…。
三日間のお祭りで、口上あり、騎士の戦闘あり、史実無視の演劇あり(吠えるブランシュ、おばさんなマリア、デュ・ゲクランはスルーかい?)、なにこれ?なぜそれ?なものも色々ありましたが(笑)、地元の小中高生達(多分)が中世のコスプレで輪になって踊ったり鼓笛演奏したり、町を挙げての手作り感も好ましく、楽しい熱気が伝わってきました。
今年は3月19,20,21日が開催日です。興味のある方はHPをご覧になってください。薄毛のドン・ペドロと眼鏡のエンリケが見られます(笑)。私は別に回し者ではありませんよ。
http://encomiendademontiel.com/ (注;スペイン語のみ)

2010年2月22日

日数の少ない2月は損した気分

遅ればせながら、バレンタインデーにはチョコレートやお菓子を頂戴しまして、ありがとうございました。ホワイトデーにはお礼をと思っていますので、どうぞよろしく。(私信)
前の仕事の後、自宅マンションの温水器が老朽化して漏水事故をおこし、新しいのとの取替え工事でどたばたしたり、税金の申告があったり、あれやこれやであっという間に時間が過ぎて、気がつくともう次の仕事に突入です。2月は駆け足で去っていきますね。締切がなくてよかった。
次回の「エロイカ」はイタリアからドイツへ舞台が移ります。マルタからトリエステまでこまめに動いたので、ドイツでは少し余裕を持たせる予定。伯爵は毎回めまぐるしく変装していますが、少佐はずっと同じ服装(笑)。たまには着替えて部長と漫才をやらせようかと企んでいますが、さて…?
ところで、資料を探してネットを彷徨っていたら、ふとyoutubeで気になる映画の予告編を見てしまいました。日本未公開の2006年スペイン制作の「Los Borgia」。へえ、ボルジア映画をスペインで作っていたとは知らなかった。どうやら父ロドリーゴとしっかり者の長男チェーザレを中心に、二人のあほ弟と美人妹やらのボルジア一族の興亡を描いた、ルネッサンス版ゴッドファーザーのような構成らしい。140分の長尺。教皇庁のドンの仁義なき戦いとは、ぴったりではないかと予告編だけで面白がっていますが、肝心のセサル・ボルヒア(スペイン映画だから)が短髪の体育会系のいなか顔のにーちゃんで、(せめてバンデラス級の顔がほしかったな)スキンヘッドの中年マッチョがミケロット(笑)。お耽美好きな日本女子は泣きそうだけど(笑)、明快な図式化が分かりやすくて清清しい。監督も俳優もまったく馴染みのない人たちだし、スペインの歴史映画は妙に画面が暗くて意識が飛びそうになりますが、怖いもの見たさで、そのうちTSUTAYAの新作コーナーに並ぶのを待っていようと思います。