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日記

2008年12月13日

気がつけばもう年の暮れ

長い間ご無沙汰している間に、もう年末になってしまいましたね。お久しぶりでございます。
今月の16日に同時発売になる「GOLD」の60ページの仕事と「アルカサル外伝」の単行本のまとめに、別冊付録の「エロイカNAVI」の仕事が加わって、何が何やらの忙しさでした。
外伝の表紙は、ぜひ王様とファルコの描き下ろしにしたかったので、6枚に増えたカラーの仕事に時間がかかってしまいました。楽しいけどしんどかったです。自業自得。
「GOLD」に移って初の「エロイカ」番外編は、去年本誌で描いた番外編「聖夜の善き訪問者たち」の後に続くという趣向で、クリスマスが終わって少佐の父がスイスへ帰ったあとからお話が始まり
ます。前作を読んでいなくても通じますのでご安心を。移籍記念ということで、めでたい話にしたかったので、あの人もこの人もその人も出てきて、まるでジェットコースターのような展開。60ページにぎゅうぎゅう詰め状態で、読むのに時間がかかりそう。いつもながらすみませんです。
別冊付録の「エロイカNAVI」も、白泉社の名作「キャラクターブック」に対抗すべく、大変な熱の入れようで作ってくださいました。が、なにせ、小さいB6版の50ページにてんこ盛りの内容なので、読むのに時間がかかります。私は校正で目がつぶれそうになりましたので、読者の皆様には虫眼鏡のご用意をお願いしておきます。とくに、表紙裏と裏表紙裏の記事は、おたくな担当(ばらしたぞS君)の本領発揮(笑)の大力作で、とても興味深くて面白いのですが、私は老眼鏡でも読めませんでした。拡大コピーか、虫眼鏡や天眼鏡で読んでくださいね。実に読みでのある内容です。
この付録の圧巻は、やはりいろいろな先生方が描いて下さった少佐と伯爵のページですね。担当者がコピーを見せてくれた時は、あまりの素晴らしさに仕事場が大騒ぎになりました。硬派な大先生から腐女子の若い先生まで、こんなに素敵に描いて下さって、驚くやら嬉しいやらで、とても幸せな気持ちになりました。本当にありがとうございました。読者の皆様も、意外な先生の意外な絵を、どうぞ楽しみにしてくださいね。
虫眼鏡使用のことはY編集長も気にしていたので、ここに書いておきました。もっと見やすい大きい判で出せるようになるといいね、担当S君(笑)。


2008年8月3日

「三人展」が終了しました

下関市立美術館で7月10日から始まった「三人展」は、本日終了しました。連日の猛暑の中を、はるばる本州の西の果てまで観に来てくださった方々、近隣から何度も足を運んでくださった方々、本当にありがとうございました。最終日の今日も沢山の人々が訪れていたと、地元の姉が言ってきました。盛況の内に無事終了して、美術館の副館長さんも大変喜んでいらしたそうです。お世話になった関係者の皆様、どうもお疲れ様でした。
いつもはダンボール箱の中で無造作に眠っている原稿が、美術館で一枚ずつきれいな形で観ていただけたので、私もとても嬉しかったです。おまけに、展示会場にぶら下がっていたドン・ペドロの大きなバナーは、オークションに出そうという冗談もありましたが(笑)記念品として実家に引き取らせてもらう事になりました。めったにない事がいろいろあって、感慨深く実りの多い展覧会でした。
なお、7月20日のトークショーの様子の写真が、水野英子先生のHPに掲載されましたので、ご覧になってくださいね。http://www5f.biglobe.ne.jp/~hideko/jyouhou.html

2008年7月24日

故郷での誕生日

例年は大体ひとりで仕事中か、仕事場でアシさん達と一緒の時に迎える誕生日ですが、今年は「三人展」でこの時期帰省したのも何かのご縁とばかりに、何十年ぶりかで故郷でこの日を迎えました。4人の姉達と食事をしながら、子供時代そのままに笑い転げたり、亡き両親の思い出話にふけったりの、にぎやかで楽しい一日になりました。末の妹が還暦(ううう)に到達したので、みんな結構な年になっていますが、不思議なくらい若々しくて仲の良いきょうだいなのです。
実家の畑の新鮮な野菜を沢山食べて(スイカはまだ小さい)、姉達から元気をもらって、これからまた東京での仕事に戻りますが、今年の誕生日は本当に特別な思い出となりました。
東京からも、綺麗なお花たちを送っていただき感謝しています。どうもありがとうございました。

2008年7月21日

下関より御礼申し上げます

昨日、下関市立美術館での「三人展」のトークショーとサイン会は、おかげさまで大盛況のうちに無事に終了いたしました。当日は、九州・山口地方はこの夏一番という酷暑。焼け付くような暑さにも関わらず、全国各地から大勢の方々に来ていただきまして、本当にありがとうございました。
この日の来館者数は1200人、トークショーには800人の方々がお集まりくださったとのこと。熱気に溢れた会場の雰囲気の中で、作品や故郷の下関について、大先輩の水野先生を中心に文月さんと三人で楽しくお話した後に、サイン会ではファンの方々との交流と、熱くて濃くて充実した一日でした。私の出番はこの日で終わりましたが、展覧会は8月3日まで続きます。ぜひ、この機会に生の原稿をご覧になってくださいね。これが終われば、無粋なダンボール箱の中に納まって眠ります。美術館で一枚ずつゆったり見てもらえるので、原稿たちもとても嬉しそうです。

2008年7月10日

下関で展覧会が始まりました

今日、下関市立美術館の「三人展」の開会式がありました。大変な盛況ぶりだったと、文月今日子さんから伺って、一安心しているところです。私のコーナーでは、カラー原稿を57枚と1色コマ割り原稿を11枚展示しています。この機会に、生の少佐や伯爵、ドン・ペドロたちを見ていただければ嬉しいです。館内の売店で単行本も販売していて、姉たちも(サクラのように)買ってくれたようです。ちょうど今日は「アルカサル」の文庫版の一巻の発売日だったので、何やらめでたい気分です(と、さりげなく宣伝)。
20日には、水野英子先生と文月さんとのトークショーとサイン会。先月末にも打ち合わせに短期間帰省したので、この夏は東京と下関を行ったり来たりすることになりそうです。お近くの方も、遠くの方も、ぜひ見に行ってくださいね。大盤振る舞いですよ(笑)。

今は次のエロイカの新シリーズの構想中です。このシリーズからプリンセス本誌から「GOLD」に移ることにしました。B5判からA5判に画面は小さくなりますが、「アルカサル」を四本描いて慣れてきたから大丈夫だと思います。心機一転、Y山君と頑張って面白い作品を作りますね。