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日記

2015年7月23日

身も凍るコワイ出来事

長い間ご無沙汰していてすみません。半年ぶりの日記は、少々気持ちの悪い話で失礼します。
例年のように今年も6月下旬に家族旅行で、北海道の森林や湿地帯の大自然を楽しんでまいりました。
東京に戻ってすぐに「和もの」の原稿を描いたのですが、すでに事件は私の右肩で起こっていたのです。
肩の後ろのリュックのベルトが当たる箇所が少し痛い。直接見えないけど、なんとなく腫れているみたい。
気が付かないうちに血豆ができたのだろうと、絆創膏を貼り付けて小さくなるのを待っていたのですが。
次第にそれは大きくなり、おまけに周辺が赤く腫れてきたので、何やら心配になって皮膚科に行きましたら、
絆創膏をはがした先生が一言。「マダニです。まだ生きていますよ。」
えええええええええ!!??うっそおおおおおおお!!!!もうパニックですよう。

無理にはがすと口が残って感染症を引き起こすので、アルコールたっぷりの綿で包んで弱らせるのですが、
全然弱らない。コンクリートのように足場をがっちり固めて貼りついているのです。私の右肩に。
「これで離れないなら切開するしかありません」と、次は液体窒素でガンガン冷やされました。
痛いのなんのって、でも何でもいいから早く取ってくれえと、こっちも必死。で、やっと取れました。
スイカの種くらいの大きさの鈍色のモノでした。うううう、気持ちが悪い。
こやつが、原稿を描いている間も、編集者と打ち合わせをしている間も、私の肩に貼りついてちゅうちゅうと
血を吸っていたのです。北海道の森林ではクマばかり気にしていて、マダニには不注意だったと大後悔。
「今日はこれで二人目」だそうで、近所の公園にも生息しているらしいので、油断できません。

感染治療の塗り薬と抗生剤を処方されましたが、この抗生剤が私には結構強かったようで、服用して五日目で
物凄い眠気とふわふわ感でまともに歩けないし、腸内細菌もダメージ受けてお腹の具合がヘロヘロに(泣)。
怖いマダニの感染症よりはいいかと、乳酸菌やら野菜やらでお腹を回復させているところです。
昨日皮膚科に行って、もう大丈夫と言われて一安心。あとは傷を治すだけ。
ふと見ると、先生の机の上に液体窒素のボンベが。私の前にまた今日もマダニ患者が来ていたそうです。
どうか皆様も気を付けてくださいね。公園や草むらでは防虫スプレーを絶対にお忘れなく。
ちなみに、私よりずっと美味しそうな姉たちには全く被害はありませんでした。ちょっと理不尽かも。

2015年1月31日

遅ればせながら、ありがとうございました!

1月17日のサイン会のご報告が遅くなってすみませんでした。
初めての関西でのサイン会は、熱くてフレンドリーな雰囲気が何ともいえず新鮮で、とても楽しかったです。
前日は夜まで仕事をして、当日は五時半起きで新幹線に乗って京都へ行きました。そのためとは言え、
途中でちょっとヘロってお名前をミスしてしまった方々もあり、大変失礼をいたしました。
次の機会には、ミスノンを持参して赴かねばと反省しております。
会場にはご夫婦連れ、ご姉妹連れ、家族総出でいらした方もいるなど、和んだ気持ちでお話ができました。
定員100名のところ、急遽30名追加して130名にサインをしましたが、それでも遠路来てくださったのに
残念な思いでお帰りになった方々には、心よりお詫びを申し上げます。どうぞお許しくださいませ。
まるで全盛期のような(笑)沢山のプレゼントを頂いて驚くやら恐縮するやらでしたが、皆様の熱い気持ちに
報いるために、これからも頑張って楽しい作品を描かねばと、強く思ったことでした。
原画展は明日で終わりますが、カフェの壁にボーナム君が残っているので、会ってやってくださいね。

京都国際漫画ミュージアムの倉持様をはじめ、スタッフの方々には大変お世話になりました。
素晴らしい漫画の殿堂で、原画展を催して頂けたのは、作家にも読者にも幸せなことだと思います。
皆様方に心より感謝申し上げます。また遊びに行って、漫画の話で盛り上がりたいですね!
早朝からお付き合いくださったY山編集長、功労者のS藤さん、どうもお疲れ様でした。

昨年末からの関西方面でのイベントは無事終了して、私はいま、「ファルコ」の最終回の原稿を
真っ青になって描いているところです。(汗!)

2015年1月1日

新年おめでとうございます。

2015年のお正月は、全国的に荒れ模様の天候になってしまいましたね。
ここ下関でも、冷蔵庫の中に入ったような寒さで雪もちらつき、めったにない寒い元旦を迎えました。
地元で会う人ごとに寒い寒いの連発。たちまち鼻水たらして風邪気味に。本当に珍しいことです。
皆様方の地方は如何でしょうか?雪の事故や風邪などに十分注意して、よいお正月をお過ごし下さいませ。

年を重ねていくと、時間の経つ速度がどんどん加速していくような気がするものですが、
昨年は仕事と並行して、画業50周年の行事や宝塚バウホール公演などがあり、秋から年末にかけては
時間があっという間に過ぎた感があります。めでたくも忙しい2014年でしたね。
今年は例年のように、地味に仕事に頑張りますので(笑)、ご愛読のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

2014年12月6日

「アルカサル」初日に行ってきました

12月4日、木原敏江さんと担当編集者と三人で宝塚バウホールへ行って参りました。
雨模様の寒い日でしたが、舞台の上では熱気が溢れて、いやあ、皆さんかっこよかったですよ。
内容的には単行本の1~2巻の、少年期から青年期にかけての物語なので、若手の方々が演じる初々しさが
ぴったり重なって、いつしかドン・ペドロとエンリケが本当にその場にいるような気がしてきました。
若者たちを巧みに操る老獪なダルブルケルケも、嫉妬深い自己チューのお母さんも、大迫力で素敵です。
ブランシュ王妃はまるでそっくり。特に妃海風さんのマリアには漫画の人物像が乗り移ったようでした。
原作は殺伐とした結構えぐい話ですが、そこは宝塚。煌びやかで目にも麗しい舞台を楽しみました。
終演後に、十碧れいやさんと麻央侑希さんにご挨拶しましたが、輝くような美しさと長身に圧倒されて
おばさん、どーしょうかと思いましたよ(笑)。漫画の通りの衣装が実によくお似合いで、眼福、眼福。
自分の原作が、未来ある若手の方々の力を発揮する場としてお役に立つなら、とても嬉しいことです。
ますます魅力的なエンリケとドン・ペドロを演じてくださるように期待して、後日また行きます。

テレビでぼんやり「日本一の頭脳決定戦」なる番組を見ていたら、地理の問題で天才の人がアラゴン王国と
カスティリア王国の位置を間違えていた。天才も知らないほどマイナーなのかと、ちょっとがっかり。
「アルカサル」を読んだ人は知っていますよね。いつも地図を描いていたから。それにしても切ない…。

2014年11月18日

ありがとうございました!

15日のサイン会に来てくださった読者のみなさま、本当にありがとうございました。
50年に一度の(笑)記念の催しとはいえ、花束やプレゼントを山ほど頂き、ただただ感激するばかりです。
今回は紀伊国屋書店様のご配慮で、会場で順番待ちの方々に椅子が用意されていて、落ち着いた雰囲気の中で、お一人ずつサインをしながらゆっくりお話しすることができて嬉しかったです。
長い間ずっと読み続けて下さっている方々とのお話は、親しい旧友に会う気持ちがして感慨無量でした。
会場には「宝塚のエル・アルコンを観てから読むようになった」若い男性や、「社会科が好きになった」女子高校生さんもいて、こちらが驚いたり感心したりするなど、楽しくて時間の経つのを忘れるほどでした。
急に決まったサイン会でしたが、足を運んでくださった方々に改めて心より御礼を申し上げます。
これからも老骨に鞭打って(本当よ)楽しい作品を描くように頑張りますので、スローペースになってすみませんが、ご愛読をどうぞよろしくお願いいたします。
紀伊国屋書店のみなさま、どうもお世話になりました。素敵な会場をありがとうございました。
秋田書店の販売のS居氏、Y山編集長、Y本担当氏、N松さん、そしてS藤君(サイン会場の写真で右側の男性。可愛い妻をもらったばかり)。どうもお疲れさまでした。原稿頑張ります(汗)。