2007年12月17日
ヒート・アップする宝塚版「エル・アルコン」
今月の15日が宝塚大劇場での千秋楽だったので、東京から日帰り出張してきました。
しばらく間が空いての観劇でしたが、心底驚きました。舞台とはこれほど進化し続けるものとは!
みなさんの演技が凄みを増して、舞台から火花が散るような迫力でした。キャラクターをくっきりと彫り込んでいくというのでしょうか。ティリアンもギルダもレッドも、この人以外にはあり得ない、というほどの力強い存在感で迫ってきます。熱気ばかりではなく、例えばギルダの部下の微妙な心理もきっちり表現されていて、舞台の隅々までにも目が吸い寄せられてしまう、有無を言わせないパワーが溢れていました。そして、歌い込んでますます伸びやかな歌唱力。歌声だけで、もう涙。やっぱりティリアンは何度死んでも涙でした。自分の原作をこんなに素晴らしい舞台にしていただけるとは、漫画家冥利に尽きる思いです。星組のみなさん、本当にありがとうございます。東京公演は、もっと凄い事になるのではないかと、今から楽しみでなりません。どうぞ頑張ってくださいね。斉藤先生、よろしくお願いします。東京公演の初日は来年の1月2日。読者のみなさんもぜひ観てください。本当に凄いですから。すでに星組の回し者になってしまったかも(笑)。