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日記

2005年10月29日

怒涛の10月でした。

先月の仕事が終わった時に、10月は締め切りが少し早まるし、漫画大賞の審査で時間を取られるので、早めに進行しましょうと、担当氏と話し合っていたのですが。
今月に入って、秋田書店で突然の人事異動が行なわれて、その担当氏があれよあれよという間に、少年誌に移ってしまいました。連載途中での担当の交替は作家にとっては大ストレスで、しかも3年半の間、とても順調に仕事ができた相手だけに大痛打。まあ、会社ってそんなものですが…。
入替わりに少年誌から来た新担当氏は、エロイカの一巻から勉強するとかでまだ未知数。こちらも一から出直しなので、お互いに辛いものがありますが、世界観が共有できればと思います。
編集長には、入社以来プリンセスにいた女性が戻ってきて就任。サッチャーになるかメルケルになるか、ともかく秋田書店で初の女性編集長ということなので、大いに頑張っていただきたいと思います。
環境が変化しようが動揺しようが、締め切りは待ってくれないので、粛々と目の前の仕事に集中して無事に原稿を完成。先月から昼型の仕事に切り替えたおかげで難関を乗り越えられたようです。
健康的なサイクルと近所に出来た巨大スーパーで食生活も充実したアシさんたちは、少し増量して帰りました(笑)。来月は、アシさんたちと近所の世田谷美術館へ出かける余裕がもてる仕事にしたいものです。

仕事の直後にブッキングの画集の校正。よくなかった初校の次の再校も色味が悪くて、来週三校が出る予定。カラーは製版者の技術次第で良し悪しが決まる、ある種の運だめし。結局時間切れで妥協の産物になるのは哀しいので、現場の煩雑さも考慮した上で発売日を決めて欲しいと思うのですが、そうはしないのが会社というもので、板ばさみの担当編集者さん、お気の毒ですが頑張ってくださいませ。完成の暁には原画展とサイン会も予定されているので、読者のみなさん、もう少し待っていてくださいね。

白泉社の「修道士ファルコ」の文庫版は先日責了。来月の発売を待つだけです。巻末には益田朋幸先生がアトス山の修道院に滞在中に、面白くてためになる解説を書いて下さいました。どうも有難うございます。

忙しさと緊張から解放されたせいか8時間も寝てしまい、今日は起きたら目が回って脳みそが浮遊している感じでしゃっきりしない。寝すぎはよくないですね。私は6時間が適正の体質のようです。


2005年9月29日

仕事明け

今回の原稿は、やたらと伯爵と少佐が出張った上に1コマ中の人口密度が高くて、描くのが大変だったけど、仕事のサイクルを昼型に変えた効果で、心身共に疲れ方がかなり緩和されたのが大収穫。
来月は、仕事の期間中に読売漫画大賞の審査会が二回も入ることになって、仕事の進行をかなり早めなければと、もう今から戦々恐々。明日には担当氏と打ち合わせ。えらいこっちゃです。

仕事が終わったので、やっとビデオに撮った「女王の教室」の最終回を観た。ほー、こんな結末だったのか…。天海祐希がキレイだから、まーいいか。これでまたTVドラマを観ることはなくなったなあ。

仕事場へ行く途中のコンビニの角で、何やら見かけない白い車が。もしやと思ってよく見たら、トヨタの「レクサス」のマークが。ここの通りの少し先に、ニュースでも話題になった「レクサス」のお店があるの
で、お客さんの試乗走行かもしれない。その後アシスタントも見かけたというから、それなりに繁盛(?)しているらしい。ぽってりした大きな車という印象。それにしても、近年は国産車も外車も丸みを帯びた上にお尻が大きくて持ち上がっているので、とても絵にしにくい車体になっている。下手をするとデッサン狂いに見られてしまうとメカ・アシもぼやいているし、私も以前のきりっとしたベンツが好きだったけど、これも時流だから仕方がない。文句をいいつつ、丸っこい車を登場させている今日この頃です。

2005年9月11日

女王の教室

テレビの連続ドラマにはほとんど興味のなかった私が、珍しく楽しみに見ていた「女王の教室」(天海祐希が好きなの)が、来週で最終回。このドラマの展開については、仕事場一の分析力を誇るおたくのアシスタントが二回目で、「結末は先生の不治の病ですな」と断言しおった。そんなありがちパターンじゃつまらん、意外な展開を私は期待するぞと主張したのだが、どうやら病気パターンで当りらしい。
来週は仕事場に入っているので、おたくアシの高笑いを聞くのはいやだから、自宅でビデオ予約して後で1人で見ようかな。パターン通りの感動というのは確かにあるし、私も素直に涙するはずだけど、引きの強い話なだけに、ちょっと残念な気がしないでもない。なんてあれこれ言っても、泣くんだろうな、最終回。
9・11に連ドラの話題ですみません。

2005年9月10日

ご無沙汰してすみません

久しぶりの日記がこんな話題で始まるのもナンですが、明日は投票日ですね。
選挙権が郷里にある身としては、めったに投票に行くことはなかったのですが、今回は真面目に期日前投票をしてきました。劇場型選挙に乗せられたというより、露骨な大衆迎合的手法に辟易としたわけです。
地元は磐石の保守王国だから、ごまめの歯軋りにすぎないけど、後に来るものが怖いなと思ったのでした。
今朝の日経土曜版にもちょっと書かれていましたが、ハリケーンで破壊し尽くされた惨状をCNNでライブ中継している途中で、いきなり〇〇〇をぶっ壊せという、例の雄たけびの選挙CMが入るので背筋がぞっ。
アメリカ人も見ているだろうに、何の配慮もされていないのか今も続いていますが、心有る人々は当惑しても、それはそれ人生いろいろですかね。非情さが売りだし。

ブッキングの画集の制作が遅れています。楽しみに待っていらっしゃる方々には申し訳ありません。
ちょうど良い機会なので、20年近く故郷に預けっぱなしになっていて、今まで画集に収録されなかった絵なども入れたくなって、実家から取り寄せたり、再編集をお願いしたりで、予定が変わってしまいました。
私が欲を出したために、ブッキングの方にも読者の皆さんにもご迷惑をおかけしますが、どうぞお許しください。描き下ろしの表紙絵は入稿しました。制作の進行状況などは、ブッキングのブログで確かめてくださいね。よろしくお願いします。

先日、漫画家のTさんと帝劇の「エリザベート」を観てきました。死神が天から降りてきたり主役が棺桶から出たり入ったりで、宝塚とは別の趣で楽しめました。日頃はピア&ウーヴェのオリジナル版CDばかり聞いているので、どうかなと思っていたけど、見応え聞き応え十分の舞台でよかったです。
付き合ってくれたTさんへの返礼は、「徹子の部屋」のヨン様を真面目に見ることでした(笑)。

まだ読んでいる途中ですが「アルジャジーラ・報道の戦争」という本がとても面白いです。
中東のメディア事情など初めて知る事ばかりで興味深いし、何よりも、各国を敵に回し脅迫はおろかミサイルを撃ち込まれても報道を続ける志の高さが凄い。内容が濃いので、仕事が終わったら続きを少しずつ読もうと思っています。最近は小説より内幕ものに読み応えを感じます。年のせいかなあ…。


2005年8月3日

夏、真っ盛りですね

長いことご無沙汰している間に、すっかり真夏になってしまいました。今日も火傷しそうな暑さですね。
皆さまも外出の時にはUV対策を怠りなく、また熱中症などにもくれぐれもお気をつけください。

先日の私めの誕生日には、心に染み入る沢山のメッセージをありがとうございました。
お花を贈ってくださった方々にも、心からお礼を申し上げます。本当に幸せ者だと感謝感激しています。
仕事場ではいつもと変わらず仕事に集中していましたが、日付の替わった夜明け頃にアシさん達が「先生、お祝いしましょう」と冷蔵庫からケーキを取り出したので、びっくりするやら照れるやら…。
画材を買いに都心へ出かけたアシさんが、こっそり買ってきていたんですね。私の照れ性を知っているので、さり気なく祝ってくれたアシさん達に心温まりながら、みんなでケーキを食べた後、再び淡々と仕事に戻ったのでした。ろうそくは3本。気を使ってくれてありがとう(笑)。

今月進行の10月号はお休みですが、単行本のまとめやブッキングの画集の仕事などがあるので、まだまだ忙しいです。お盆で帰省するまでに頑張って片付けて、実家の庭で待っているスイカを食べるのがこの夏の楽しみです(笑)。
通販でOA用の、眼鏡の上に取り付ける青いサングラスのような物を購入しました。これで眼が疲れなかったら、もう少し頻繁に日記が書けるかも。効果のほどはどうだろうか…?