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日記

2005年6月3日

もう6月ですね。

先月はまるごと日記をお休みしてしまいました。どうもすみません。
最近、情けなくも眼の老化が一段と進行して、パソコン画面がたいそう負担になってきました。
眼が疲れると本も読めないし原稿も描けなくなるので、資料探し以外はなるべく使わないようにしています。仕事が忙しいのと眼の保護で、日記も間遠になってしまいますが、ぽつりぽつりの更新になっても、どうぞお許しくださいませ。絵を描く仕事でなければいいんですけどね…。

遅まきながらのお礼とご報告を。
少佐の誕生日(笑)には、沢山のメッセージをありがとうございました。んな事も忘れて任務に励んでいる少佐を描いている真っ最中でした。彼に代わってお礼を申し上げます。
また、GW連休前に、編集部宛に八朔を送ってくださった方へ。当方へ転送する際に担当者のミスで伝票を紛失しました。どうもすみません。もしこの日記をご覧になっていたら、編集部かHP宛のメールで、ご住所とお名前をお知らせください。八朔はありがたく実家で家族と仲良く山分けしました。
「ビザンチン迷路」でお世話になった浅野和生先生には、ゲストブックにメッセージをいただきました。
7月発売の「エロイカ」文庫本の20巻目に、ちょうどゲミレル島が登場するので、この巻の解説を浅野先生にお願いした所、快諾されてとても素敵な文章を書いてくださいました。感謝感激です。
先生の開設されたHPをリンク・ページに紹介しましたので、ぜひ訪問してみてくださいね。描く前に知っていればなぁと思うような、貴重なビザンチン関連の写真や記事が掲載されていて、大いに勉強になります。
文庫版「エロイカ」20巻も、どうぞお楽しみに。

「芸術新潮」の「ドイツの歓び」号に、エッセイを書く事になりました。好きな本なので嬉しくもあり緊張もしています。今月もいろいろ忙しくなりそうです。



2005年4月9日

バチカンの葬儀ミサ中継

昨日は午後5時(現地時間で午前10時)から、ヨハネ・パウロ二世の葬儀ミサがありましたね。
CNNが総力をあげてのライブ中継を、前後5時間しっかりビデオに収録しました。さすが世界のCNN。
一生に一度見られるかどうかの厳粛な記録を、目の当たりに出来るのだから、本当にありがたい事です。
2000年の間に磨かれて洗練された宗教儀式の精華というべき荘厳さと、サンピエトロ広場を埋め尽くす各国の巡礼者たちから沸き起こる拍手に、親しみやすくも偉業をなした、稀有な存在であった教皇様への敬意と愛情がひしひしと感じられて、カトリックでない者にも、感動がこみ上げる貴重な時間でした。
アルジャジーラなどのイスラム圏のテレビでも中継されたそうですが、日本は番外地という感じ。一神教に馴染みにくい国民性ゆえの無関心かも。せめて弔問には、もっと由緒ある格式の高い方に行ってほしかったなと、各国の宗派を超えた錚々たる弔問VIPたちを見ながら思ったことでした。

「ニュース」にも書きましたが、「トラスト」の宮内さんからNHK−BSの再放映が決まったと知らせてきました。どうやら好評だったようですよ。但し、放送予定は自然災害や社会情勢などの影響で予告なく変更される場合もあるので、その際はご容赦下さいとの事です。
伯爵のビデオ制作が「トラスト」関係者に大受けらしいので、また面白い話を聞かせてもらうのが楽しみです。
今日は友人のひと月遅れのお誕生祝い。「ドイツ年」で会社にドイツからエライさん達がどやどや押しよせてきて、大忙しの気の毒な友に、ねぎらいの晩御飯はドイツ料理です(笑)。


2005年4月3日

ヨハネ・パウロ二世

カトリックでは人の死を「帰天」と言うそうですが、教皇様はとうとう天国へ旅立たれてしまいましたね。
重篤に陥られた時からCNNでバチカンから中継をしていたのを、ずっと見守っていましたが、今日は朝早く出かけるので早目に寝たら、その間にご逝去されていました。日本時間で午前4時37分。
夜に帰宅してすぐCNNを見たら、宮殿内の教会に安置された赤い法衣の教皇様が、スイス・ガードに守られて、側近や要人の弔問を受けているライブ中継を流していました。
畏れ多くも泥棒に盗ませたり、暗殺未遂事件をネタにしたりの、罰当たりな漫画家ですが、それも教皇様のファンだったから。ソ連崩壊への道筋に影響力を及ぼした功績を思えば、おこがましくも「エロイカ」の登場人物たちも作者と同様に、感慨をこめてご逝去を悼んでいる事でしょう。
26年に亘って満身創痍で重責を果たされて、今は天なる父の御許で安らかにご休息ください。
これから一般の弔問、ご葬儀、そしてコンクラーベ(教皇選挙)など、当分バチカンから目が離せません。歴史的な瞬間を同時に見る事ができる、ケーブル・テレビのCNNとBBCの報道はありがたいです。(日本のテレビは…キリスト教国ではないから仕方ないか…)
それにしても、11億の信徒を司る神の代理人は、これぞ真のカリスマという存在だったなあと、テレビの前で目頭を熱くしているのでした。

2005年4月1日

忙しかった3ヶ月が過ぎて

日記を書く暇もなく、気がつけばカレンダーは4月に入ってしまいました。
1月から3月までは、イレギュラーな事柄が沢山押し寄せてきて、本業の方がアップアップ状態だった三ヶ月。編集部にもアシさんたちにもタイトな進行で迷惑をかけてしまい、ひたすら平身低頭するばかり。
連載は4月で1回お休み。疲れがたまっていたので、かなり嬉しい。この期間に態勢を立て直して、これからは平常のペースに戻って仕事に邁進するのみ。来週早速今後の打ち合わせ。頑張りまっす。

今月発売の5月号では伯爵が出ずっぱり。少佐ファンにはごめんね、と先に謝っておきましょう。
大鼻マダムのケルトのビデオ制作のシーンでは、あつかましくも、BSでお世話になった「トラスト」の伊藤さんと宮内さんにお願いして「スパイラルビジョン」(スパイラルは偶然)の方々に取材させていただきました。担当Y氏と私とでデジカメ撮りまくり。Y氏の写真に、重さ10キロのカメラを肩に背負わせてもらった私の横で、カメラマンさんがハラハラしている様子が写っていて、なにせ高級車一台分の高価なカメラ、落としたらえらいこっちゃですが、心配しつつも触らせてくださってありがとうございました。
「トラスト」と「スパイラルビジョン」のみなさんのご協力に感謝いたします。とても勉強になりました。
伯爵のビデオ制作は今回以降も続くので、取材を活かして楽しいシーンを沢山描こうと思っています。
無事にビデオ完成なるかは、今後の少佐の邪魔次第(?)。どうぞお楽しみに。

2005年3月8日

今のうちにお知らせなど

仕事でおこもり状態になる前に、いろいろ書いておこうと思います。
プリンセス新年号で「エロイカ」グッズ・プレゼントに応募して当選された50名の方々へ。
担当Y氏から、先ほど全員に発送を完了したとの連絡がありました。日記が足りなくなって直筆サイン入りのバインダーに替えたセットもありますが、過去からの贈り物ということでご了承ください。
近日中には届きますので、楽しみに待っていてくださいね。
画集「PLUS ULTRA」の復刻についても、少し書いておきましょう。
先週末「ブッキング」の方々と相談して、200枚のイラストに加えて、画集以降の扉絵やイラストを新たに収録することにしました。画集の表紙も旧作を使わずに、新しく描きおろす予定です。
付録のCD−ROMは除きます。画像データは、今後このHPからダウンロードで読者に提供する計画を、HP制作者と立てていますので、悪しからずご了承ください。いずれ陳腐化してしまうCD−ROMよりは活きの良いデータが提供できると思います。
という事で、復刻版というより新装改訂版の画集になります。どうぞご期待くださいね。

昨日は銀座まで出かけて「クロワッサン」と「週刊朝日」の読書欄のインタビュー。明日は朝日新聞日曜版。
おかげさまでエッセイ本は三刷りだそうで「ウフ」担当者は大喜び。本当にありがたいことです。