2007年12月17日
秋田書店「プリンセスGOLD」1月特大号
2007年12月15日発売 特別定価610円
プレミアム別冊ふろく「エル・アルコンー鷹ーテンペスト」宝塚歌劇化記念132頁
ティリアン・パーシモンと女海賊ギルダ・ラバンヌのエピソードです。宝塚版とは趣が異なりますが、読んでいただけると嬉しいです。
2007年12月17日
2007年12月15日発売 特別定価610円
プレミアム別冊ふろく「エル・アルコンー鷹ーテンペスト」宝塚歌劇化記念132頁
ティリアン・パーシモンと女海賊ギルダ・ラバンヌのエピソードです。宝塚版とは趣が異なりますが、読んでいただけると嬉しいです。
2007年12月17日
今月の15日が宝塚大劇場での千秋楽だったので、東京から日帰り出張してきました。
しばらく間が空いての観劇でしたが、心底驚きました。舞台とはこれほど進化し続けるものとは!
みなさんの演技が凄みを増して、舞台から火花が散るような迫力でした。キャラクターをくっきりと彫り込んでいくというのでしょうか。ティリアンもギルダもレッドも、この人以外にはあり得ない、というほどの力強い存在感で迫ってきます。熱気ばかりではなく、例えばギルダの部下の微妙な心理もきっちり表現されていて、舞台の隅々までにも目が吸い寄せられてしまう、有無を言わせないパワーが溢れていました。そして、歌い込んでますます伸びやかな歌唱力。歌声だけで、もう涙。やっぱりティリアンは何度死んでも涙でした。自分の原作をこんなに素晴らしい舞台にしていただけるとは、漫画家冥利に尽きる思いです。星組のみなさん、本当にありがとうございます。東京公演は、もっと凄い事になるのではないかと、今から楽しみでなりません。どうぞ頑張ってくださいね。斉藤先生、よろしくお願いします。東京公演の初日は来年の1月2日。読者のみなさんもぜひ観てください。本当に凄いですから。すでに星組の回し者になってしまったかも(笑)。
2007年11月8日
今朝の日経新聞の「春秋」欄に、ナチス収容所で偽札作りに携わった生き証人の来日の事が書いてありました。ヒトラー政権が敵国米英の金融システムを破壊するために、偽造紙幣を大量に作らせた「ベルンハルト作戦」です。27年前に描いた「エロイカ」の「アラスカ最前線」は、この作戦を題材にしたものだったので、ふと感慨に耽ってしまいました。いろいろな題材を探し出して娯楽作品に創作するのが私の仕事ですが、現実の重さは忘れてはならないと思ったことでした。そのスロバキア出身のユダヤ人の方は現在90歳だそうです。
一昨日、プリンセス2月号の企画のインタビューと取材の仕事で、宝塚まで日帰り出張してきました。音楽学校や劇場内や新人公演のお稽古場風景などを見学させていただきました。いつもお世話になっている岡野プロデューサーが会うたびにスリムになっていくので、激職のほどがしのばれます。くれぐれもご自愛ください。演出の斉藤吉正先生には、いろいろ突っ込んだお話が伺えてとても楽しかったです。毎日が勝負という舞台の世界では、気の休まる暇もないのでしょうが、どうぞ頑張ってくださいませ。
それにしても、鍛え上げ磨き抜かれたトップ・スターさんの輝きには、毎度圧倒されるばかりです。凡人には別世界の人々。緊張しまくりの不慣れなインタビューにも快く応じてくださって、ありがとうございました。原作者も裏方の一人として、一般の読者にも宝塚版「エル・アルコン」を楽しい取材ルポで紹介したいと思います。掲載号はお正月発売ですが、「アルカサル」外伝がどんと控えているので進行は早めです(汗)。
「エレガンス・イブ」の日常報告コミック・エッセイがなくなったので、なるべく日記を書くようにしています。仕事が忙しくなって書けない時はお許しくださいね。
2007年11月5日
宝塚初日報告を長々と書いてしまったので、番外編のことを書く余裕がなくてすみません。今月6日(明日です)発売のプリンセス12月号に「エロイカ」の番外編が掲載されますので、どうぞお忘れなく。久しぶりの少佐と伯爵の45ページですが、シリアスな「アルカサル」の後なので、大いにはめをはずして描いてみました。もちろん番外編の定番男ロレンスもおちゃらけて登場。奇人変人ご老人の競演する、ロマンティックとはいえないクリスマス物語(笑)を楽しんでくださいね。
この後は、プリンセス・ゴールドの方で始める「アルカサル」の外伝の連作に取り掛かります。今年はいろいろギア・チェンジが忙しいですが、頑張って仕事しまっす。