退院した少佐はウィーンでの会議に出席。彼の任務は、ソ連の原発事故と核開発に関する情報を入手したCIAのジム・カーティスと接触して情報を聞き出すこと。だが、そのCIA要員は蒸発して行方不明。彼を追う少佐の前に謎の女性が現れる。彼女をKGBのスパイ“マリア・テレジア”と思い込んだ”白クマ”は、油断する少佐にほくそ笑むが、少佐はKGBやCIAの目を欺くために彼女を利用していた。一方、暗闇恐怖症が治らないままウィーンを訪れた伯爵は、偶然蒸発したCIA要員に出会い、彼の情報を依頼先へと運ぶが、後に偽情報であることが判明。その情報をすりかえた者こそ、本物の“マリア・テレジア”だった。
発売元 | 秋田書店 |
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発行日 | 1987年5月5日 |
定価(税込) | 410円 |
ISBNコード | 4-253-07124-4 |